かつらのサイズが合わなくなったときの対処法。ベース拡張という選択肢

オーダーかつらを使い始めて14年になる、会社員の村瀬です。
これまで3社の製品を使い、修理にも10回以上出してきました。

数年使ったかつらで、こめかみや後頭部の端から地肌がのぞくようになった。
ピンが前ほど効かない。
そんな変化に気づいた方に向けて、サイズが合わなくなる理由と直し方の選択肢をまとめます。

サイズが合わなくなる原因は、たいてい自毛の側にある

かつら本体が縮むことは、まずありません。
変わるのは、かつらの下にある自毛の範囲です。

日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版には、男性型脱毛症は徐々に進行すると書かれています。
同じガイドラインでは、かつらの着用も「行ってもよい」選択肢として扱われています。

ただ、薄毛の範囲が広がれば、作った当時ぴったりだったかつらはいずれ足りなくなります。
私の場合も、使い始めて5年目あたりで後ろの境目が気になり始めました。

対処法は大きく3つ

選択肢を表にまとめました。

対処法向いている人気をつけたい点
毛を長めに残して境目を隠す差がごくわずかな人範囲が広がると隠しきれない
ベース拡張修理本体がまだ傷んでいない人大きく広げると形が合わなくなる
型を取り直して作り直す劣化も進んでいる人費用が一番かかる

注意したいのは、サイズ変更を修理として受けていない店もあることです。
あるかつらメーカーのサイトには「かつらのサイズは修理で変更することはできません」と明記されていました。
一度断られても、別の修理店に相談する価値はあります。

ベース拡張を頼む前に知っておきたいこと

ベース拡張は、かつらの土台(ベース)の外周に生地を足して、カバーできる範囲を広げる修理です。
私が調べた範囲では、インクリーズヘアーの修理事例が具体的でした。

  • 40代男性のかつらを、横と後ろに2cm広げた事例がある
  • 工場での修理で、納期は約45日
  • 大幅に広げると、かつらの膨らみが頭の形に合わなくなるおそれがある
  • 他社製のかつらも修理を受け付けている

納期が1か月半ほどかかるので、予備のかつらがない方は先に段取りを考えておく必要があります。
同社のQ&Aには、工場修理の間は別の増毛製品でしのぐ方法も載っていました。

サイズアップの注意点や他社製の扱いは、インクリーズヘアーのかつら修理Q&Aで確認できます。
料金は製品の状態で変わるため、見積もりを取ってから決めるのが確実です。

相談するときは、次の3点を先に伝えておくと話が早く進みます。

  • どこから地肌が見えるようになったか
  • かつらを作ってから何年たっているか
  • 予備のかつらを持っているか

私は合わせ鏡で境目を撮った写真を持っていきました。
口で説明するより、ずっと伝わりやすかったです。

見積もりの際は、内容を書面でもらっておくと後で揉めません。
業界団体の日本毛髪工業協同組合も、消費者保護と契約の透明性のために取引のガイドラインを定めています。

まとめ

サイズが合わなくなるのは、かつらの劣化よりも自毛の変化によるものがほとんどです。
本体がまだ元気なら、作り直す前にベース拡張を検討してみてください。

広げられる幅には限りがあり、工場修理には時間もかかります。
境目が気になり始めた早めの段階で相談するのが、私の経験上いちばん損をしない方法です。